奥村まことのブログ 吉村順三先生に学んで

 

水の流れ

2013年7月15日

7月11日、大学の二人の方に案内していただいて、天井から破片が落ちたデザイン棟の現場を訪れた。その前に、本来そこに存在していた水の流れが、人為的にどう導かれて行くのかが気にかかって、幹線道路側から、新しい音楽学部棟に向かって上がっていった。建物の設計は、その立地が都市であると山地であるとに関わらず、常にその地形と植生との共同制作である、という吉村先生の思いが、囲われた柵のなかにあるスズカカンアオイさんと、4秒/mくらいの流れの中のカワモズクくんの声として聞こえてきた。暑い暑いと言いながら、緑の森の長湫のさわやかな風の声を聴きながら、がんばって歩いた。