奥村まことのブログ 吉村順三先生に学んで

 

陶芸家の家

2013年10月11日

吉村先生が、ある陶芸家の家の設計図を見て、いくつかの意見を述べられた結果、その設計が修正されたらしい、という図面を見る機会に恵まれた。京都で有名な工務店の設計である。最初の図もよく考えられているが、1階で1.33坪、2階で0.2坪しか大きくなっていないのに、あとの図の方が広々ゆったりした感じがする。平面図は北を上にして書いてあるが、それを先ずさかさまにして、北の門から玄関に、そして座敷から南の庭を眺めると、景色が見えてくる。人の歩くスピードも見えてくる。図がここに無いのに言葉で説明するのはむずかしいが、家の中を歩く人の足元の明るさもみえてくる。ここで振り返るな、という姿も見える。その人を知っていればなおさら、その時の表情さえ見えてくる。先生の仲の良いその陶芸家のほほえみが。