奥村まことのブログ 吉村順三先生に学んで

 

鬼瓦

2013年11月7日

まだやっと棟上げをしたところなのに「もう鬼瓦が載っている」と、吉村先生が建て前に見えたときに言った人がいる。たしかに、あの顔は鬼瓦である(ちなみにアメリカでの順三のニックネームは”しゃけ”だった)。群馬県の藤岡に山口茂さんという「鬼師」がいて、見学に行ったら山口さんの顔も鬼瓦だった。夢中になって、よい形のものを作ろうとしていると、それが表情に表れるものらしい。しかし、吉村先生の笑顔は、とびツきり明るくほどける。それはそれは楽しくて面白い、という表情。あの笑顔を見たことのある人は、自分もすっかりしあわせになれるのであった。

(イラストは、吉村事務所の中でコーラスをやろうといった時の楽譜の表紙に載ったものと、なにかのお祝いの会のカードにあしらわれたもの)