奥村まことのブログ 吉村順三先生に学んで
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ソルフェージ
2110年11月13日、東京の紀尾井ホールでソルフェージスクール創立50周年記念演奏会が行われた。吉村先生の奥様、多喜子先生が1961年に始められた小さな学校。そこで教えていただくのは「楽譜が読めるようになる」ことである。建築において「図面が読めるようになる」のと同じ。音楽は広い野山である。花も咲き鳥も歌う。風もそよぎ月も輝く。その中を楽しく歩いてゆく方法を学ぶのがソルフェージ。そこには決まった一本の道はない。記念演奏会は沢山のソルフェージスクールの卒業生と在学生と先生によって行われ、子供たちのコーラスからベテランのソロの演奏まで、オーケストラには隆子さんのチェロもフル出演。感激的な2時間であった。まあるい空間が自由に飛び回る。聞いている自分がバッハになって自然に動く。肩や足がピクピクしたり深呼吸したりする。これが音楽なんだ。気持ちがいい。パンフレットには「音楽を信じる力が育つようにと願っています。」と書かれていた。のびのびと子供が育つスクールがここにある。
2011年11月14日月曜日
多喜子先生のご挨拶ほか、演奏会の案内、吉村先生設計の建物も紹介されています。
1973年ソルフェージスクールのスケッチ
吉村先生は、建物の設計だけでなく、スクールのパンフレットのイラストなども描かれていました。
吉村先生デザインのソルフェージェット
フランスのマリー・シャスパン女史が考案した音楽教育用器具をソルフェージスクールが復元したものです。